円形脱毛症治療



当サロンでは円形脱毛症の治療を行っています。

円形脱毛症の定義

・後天的に楕円形の脱毛斑を生じること

・重症例は増悪、軽快を繰り返しながら拡大していくこと

・皮膚科受頻度が高く治療期間が長い

・外見の印象を左右してしまうため患者さんご自身のストレスがとても大きい

円形脱毛症は毛を作る毛包周囲に炎症が起き、一部のリンパ球が毛包の組織を壊そうとする自己免疫反応が起きておりその影響で毛が抜けてしまう病気です。


円形脱毛症は、自己反応性T細胞による自己免疫疾患です
CD8陽性T細胞やNK細胞などの免疫細胞が毛包の内部および周囲に浸潤します
炎症性サイトカインが放出され、持続的な炎症と毛包の萎縮のサイクルを引き起こし、脱毛につながります

円形脱毛症は遺伝性も大きいと考えられていて近親に円形脱毛症の患者さんがいると発症しやすく、アトピー性皮膚炎、甲状腺疾患なども合併していることがあります。


患者さんによく聞かれる質問でストレスがあったからですか?とご質問いただくことが多いのですがストレスが原因でであることはまだ科学的根拠には乏しく安易にストレスが原因だと決めつけることは今の時点ではできていません。

円形脱毛症が起こってしまったためストレスがかかっている(外に出るのが怖い、鏡を見ることが怖い)状態がとても強いため原因はそこではないかと考えてしまわれる方がとても多いです。


大きなストレスがかかったことを悔やまずにご自身の管理不足だと自分を責めないでほしいです。



【円形脱毛症の分類】

・通常型

円形脱毛症単発型、脱毛斑が単発なこと。単発的な軽度のものでは約8割が自然治癒することが多いです。34〜50%は1年位内に回復。14〜25%は全頭型や汎発型に以降し回復率が10%程度になってきてしまいます。

脱毛面積25%未満は68%、50%未満は32%が回復します。
より範囲が広い方は8%の回復率になります。

・多発型

複数の脱毛斑を認めること。

・全頭型

脱毛巣が前頭部に拡大したこと

・汎発型

脱毛が全身に拡大すること。治療も完治は難しくなってきます。

・蛇行型

頭髪の生え際が帯状に脱毛するもの。


【円形脱毛症の固定期】
 脱毛症状が「半年を超えた」時期のこと です。 半年を超えた時期でも、急性期のように症状が進行している場合と、症状が治まりつつある場合の2つあります。 半年を超えると大半の場合、進行が止まっているケースが多いです。 これ以上拡大はしないが、改善も見られない状態です。

鍼灸レーザー治療は急性期でも固定期であっても効果を発揮します。

急性期、固定期に治療を行うことで
円形脱毛症→ストレス→毛細血管の収縮、脱毛のため外出が減り活動性の低下→頭皮環境の悪化という負のループを軽減できることが可能です。

また、レーザーには免疫寛容という効果があり過剰に働く免疫を抑制し、早期の改善を目指していきます。


【施術の内容】

1.まず喉にある星状神経節にレーザー照射を行います。
免疫寛容を起こしてくれるとともに頭部だけでなく
全身の血流を良くし交感神経(ストレス)を軽減させていきます。




レーザーをあてたときの血流変化はこのような反応が見られます。




2.自律神経を整えるツボに針を打ち自然治癒力を高めるとともに患者さんの心理的ストレスのバランスが整いやすいように調節をしていきます。



抹消血管の循環を良くするために鎖骨の近くなどにも鍼を打って腹部にもレーザー照射をかけさせていただきます。




3.脱毛部に針を打たせていただき脱毛部局所の血流改善を図ります。



4.脱毛部分にもレーザーをあてさせていただき皮膚組織の活性化を促進させます。




4.うつ伏せになっていただいて首、肩まわりにも鍼を打たせていただき頭部への血流を、さらに促進していきます。




【脱毛症Q&A】

Q.どのくらいの頻度で通うのがおすすめでしょうか?

A.レーザーの効果は約1週間ほど続きますので週に1度の頻度がおすすめです。
患者さんに治療の強制をすることや回数券などもございません。
あくまでも目安ですので患者さんのお越しやすい頻度でかまいません。

Q.どのくらいの期間で効果がみられてきますか?

A.髪の毛は1ヶ月で1センチほど伸びます。
最初は産毛のような細く柔らかい毛が生えてきますがだんだんと
太くコシのある髪の毛が生えてくるようになります。

Q.円形脱毛症の治療薬が鍼灸レーザー治療をうけることで効果が少なくなりませんか?

A.鍼灸レーザー治療は副作用の少ない治療法です。
現在、使用されているお薬の邪魔をすることはありません。
ステロイド治療を継続されながらお越しくださると効果的です。